高知大丸

高知の魅力、
再発見

なにげない日常の風景や特別な場所まで...

高知に息づく工芸品や地元で愛される職人や作家に注目しました。

軽やかなリズムを感じさせる意匠の組子パネル。

さまざまな厚みや色合いで表情を醸し出す土佐和紙。

そして、彩りゆたかな高知の自然を感じる壁画や天井画。

新鮮な出会い、発見がきっと。

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高知大丸×土佐組子

東館のガラス壁⾯には14種類、OMACHI360(東館5階)の壁⾯には4種類。
⾼知の⾃然と縁起物をあらわす組⼦のアートパネルを、⾼知の桧材で制作し、設置しました。
⾼知県内の商業施設で⼟佐組⼦を⾒ることができるのはここだけ。(2023年3⽉現在)
⾼知のみなさまの暮らしを彩る組⼦細⼯を、ぜひお近くでお楽しみください。

設置場所:東館北側ガラス壁面、東館5階OMACHI360

高知の自然を表す組子パネル

組⼦は組⼦細⼯とも呼ばれ、⼩さく切り出した⽊⽚を、
釘を使わずに組み合わせて幾何学模様を描く美しい⼯芸品。
⽊を組み込んでいく⼯程は紙1枚の厚さでも崩れてしまうと、組み付けが出来なくなるほどの細かい作業で、熟練した職⼈の技術と⽊を知り尽くす知識によってつくりだされます。
繊細で美しい草花や⽊々、波の紋様は、⾃然豊かな⾼知を連想させます。

組⼦職⼈の想い

〜⽇本の「こころ」を「ステキ」に彩る〜

組⼦の新たな価値をつくる挑戦を続けているのは、⾼知市春野町に⼯房を構える、【株式会社⼟佐組⼦】の岩本さん。
組⼦細⼯は、光と影の表情から空間を作り出し、四季の移り変わりを感じることができる⽇本建築が⽣んだ独特の技術。
その⽇本建築はもちろん、⽇常⽣活の場にも積極的に取り⼊れてもらえるような⾃由な発想で、組⼦技術の極められた緻密さ、繊細さ、美しさを未来に伝え残していきたいと岩本さんは考えています。

高知大丸×土佐和紙

本館各階のエスカレーター横では⾼知の⾃然、⾵景、恵みをモチーフに、⼟佐典具帖紙でフロアの彩りを表現しています。
1階には輝く海、階を上がるごとに美しい川、鮮やかな果物、緑豊かな⼭、そして最上階では満点の星空。
太平洋から天空まで、⾼知を⾊彩で⼀気に駆け巡ります。
世界⼀薄い和紙が織りなす重なり合いと透け感。そこからうまれるそれぞれの表情をお楽しみください。

設置場所:本館各階下りエスカレーター横

世界一薄い和紙・土佐典具帖紙
別名「蜻蛉の羽」

古⽂書や絵画、美術品の修復で注⽬される⼟佐典具帖紙(とさてんぐじょうし)。
この極薄の和紙は、別名"蜻蛉(カゲロウ)の⽻"とも呼ばれています。
楮(こうぞ)を釜で煮て、丁寧に⽔洗い...
⾼知で⻑い⼯程を経て作られた、しなやかさと強さをあわせ持つ和紙が海を越えて、時代を超えて。

和紙職⼈の想い
〜土佐和紙に第二の人生を〜

近年、⼟佐典具帖紙は⽂化財復⽤紙として⾼く評価されるようになりました。
その結果、ミケランジェロの⼤壁画やパリのルーブル美術館の所蔵品、浅草浅草寺の吽形像の剥落⽌めなど国内外の⽂化財の修復に多く⽤いられ、今では修復現場で求められる極薄紙の安定的な製造は機械漉きだからこそ可能な技術となりました。
その技術を⽀えているのが、⾃然あふれる⽇⾼村で代々和紙⼯場を営んでいる【ひだか和紙有限会社】の鎮⻄さん。
「今の⼈たちが今の気分で和紙に触れて、そんな⾃分がちょっと好き。みたいな感じがいいですよね」...鎮⻄さんは守っていくことももちろんですが、私たちと和紙の今、そして未来を⾒つめています。

高知大丸×松林誠

本館と東館をつなぐ5階の連絡通路、東館5階OMACHI360の支柱には、高知を拠点に活躍している
版画家・アーティスト松林誠さんの作品が描かれています。版画やペイント作品、単行本や雑誌の挿絵などを手がける松林さんの、
ポップでカラフルな世界を間近で感じてみてください。

設置場所:本館東館5階 連絡通路、東館5階OMACHI360

天井画と支柱画、
それぞれの見どころ

連絡通路は、まるで人が行ったり来たりする空中にかかる「横断歩道」のよう・・・。 連絡通路の天井には道路標識のようなサインが描かれました。 サインだけでなく、高知を感じる自然や、花、そして「大丸」の文字も。 連絡通路を渡った向こうには、なにか楽しいことがありそうです。

東館5階OMACHI360の支柱画はエスカレータの横に。 フロアを訪れる方のお出迎えとお見送りをしている植物の近くでは、アリがのんびり歩いています。

版画家 松林誠さんの想い

〜 "おまち" での過ごし方〜

「幼い頃には "おまち" へ行くと言うと大丸でした。屋上の遊具で遊んだあと地下のお菓子売り場で買ってもらうのが楽しみで。」と語る高知出身・在住の松林さん。作品には自身が高知の自然をイメージして描いた山、川、海、雨なども描かれています。 連絡通路を通る人が天井画を見上げて気持ちが明るくなるように、OMACHI360でご飯を食べる人が美味しくもりもり食べられるように、という想いが込められています。
高知大丸から徒歩10分、はりまや町にある「セブンデイズホテル」の客室アートも手がける松林さん。
松林さんが愛する高知の "おまち" にお越しの際は、大丸とホテルをハシゴして作品を鑑賞してみては。

版画家・アーティスト
松林誠プロフィール

1962年⾼知市⽣まれ

1986年創形美術学校研究科版画課程修了

2000年パリ国際芸術会館に⼀年間滞在し活動。

それだけじゃない、
高知大丸の歩き方

本館南側壁面

くじゃくが⾶んでいる!?

くじゃくは⼤丸の象徴。

天気が良い⽇、本館を電⾞通り側(南側)から⾒上げてみてください。太陽の光を受けて

くっきりと浮かび上がる2⽻のくじゃくの雄姿。

⾼知⼤丸創業35周年(1982年)を記念して施⼯されました。

今は鳴らないけれど...

本館6階屋上

高知の"おまち"を見守る大きな大丸マーク。そのそばに設置されている大きな鐘。

平成の終わりごろまでは毎日午後9時に「早く家に帰りましょう」というお知らせのために鳴っていました。

本館6階屋上(バーベキューパラダイス)に行けば、役目を終えたレトロな鐘を間近で見ることができます。

"おまち"の真ん中に眠るアンモナイト

本館1階・東館1階

ショップを⾒てまわるのも楽しいですが、何気なく歩いている床にもご注⽬ください。

本館1階・東館1階の床は⼤理⽯。いたるところに、さまざまな種類の化⽯が点在しています。

博物館に⾏かずともできる化⽯ウォッチングをお楽しみください。