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「ワタシにできることから、ひとつずつ」高知大丸のSDGsマガジンvol.2,5
期間:03月22日(日)→

トピックス
キーワード:もったいない

今回のマガジンでは「もったいない」を大特集!

前半の「SDGsマガジンvol.2 もったいない〜リデュース編〜」では、リデュースに取り組む本館4階〈生活の木〉の「もったいないチャレンジ」をご紹介しました。
後半の「SDGsマガジンvol.2.5 もったいない〜リユース・リサイクル編〜」では、リユースリサイクルに取り組む私たち高知大丸の活動をご紹介していきます。



生活の木バナー.jpg

私たち百貨店は皆さまに「ファッションを楽しんでいただきたい」と思っています。
その一方で、衣類の大量廃棄や焼却が、環境・社会面において大きな課題になっていることに胸を痛めています。


衣類を販売する私たちが地球のためにできること。=お客様が気軽に参加できる「循環型購買スタイル」をご提案すること。


環境と経済が両立した循環型社会の中でも、私たちの生業のひとつである「衣類を販売する」という身近な点に着目した活動です。





引き取ります.jpg 現在、日本の衣料廃棄量は年間約100万トン。枚数に換算するとなんと33億着!
※独立行政法人中小企業基盤整備機構調べ

廃棄された100万トンの衣料品は焼却され、地球温暖化の原因となる大量の二酸化炭素が今も排出され続けています。
しかし廃棄される衣類はリユースやリサイクルできるものがほとんど。

高知大丸では家のタンスに眠っている廃棄されるはずだった衣類を引き取るキャンペーンを積極的に行なっています。
店頭で不要になった衣料品を回収し、お持ちいただいたお客様には高知大丸でご利用いただけるお買い物クーポン券を進呈するという活動で、毎回多くの方にご利用いただいています。

引き取りキャンペーン.jpg
(引き取りキャンペーンでは毎回約300kgもの衣料品が回収されます)※不定期開催

では、そこで回収した衣類はその後どうなるのか。

衣類には一枚一枚にその時々の思い出があり、ただ処分するのではなく『必要としてくれる誰かに使ってもらいたい』...
そんな想いに真摯に向き合い続け、私たちの取り組みに協力をしてくださっている〈有限会社田代商店(香川県)〉に取材をしてきました。
※取材は2020年2月に行なわれたものです。




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高知大丸で回収された衣類は、高知県内のリサイクル業者を通じて、香川県観音市にある〈有限会社田代商店〉へ運ばれます。田代商店は創業40余年、「つながるみんなが豊かになる社会」を目指す地域密着型企業です。


田代商店社屋.jpg(こちらが田代商店。スタッフが気持ち良く働けるような環境づくりに取り組んでいます。)

2019年にリニューアルした清潔な工場の中で、主に中四国地方から回収した衣類を中古衣料やリサイクルウエスなどへの選別を行ない、国内外の必要としているところへリユース及びリサイクル製品を届けています。


工場2.jpg(リサイクル方法に合わせて、形状や色、素材別に一枚ずつ手作業にて選別しています。)



●衣料品のリユース
衣類の状態のよいものは、アイテムごとに選別され、国内外でリユースされます。

①国内の古着店舗へ卸売販売
田代商店は直営の古着店舗を持つことで、まだ着ることができる良い状態の古着をよりお求めやすい価格で提供しています。

実際に直営店舗にお邪魔したところ、名だたる有名ブランドの中古衣料がずらり。

七五三や振り袖など出番は少ないけれど必ず必要なもの、すぐに成長して着ることが出来なくなる子ども服などはこういった店舗を利用するのも賢い選択なのでは。

②海外の古着マーケットへ卸売販売
日本では流行遅れでも、メイドインジャパンの古着は生地や縫製が良く海外で大変人気があるため、アジア・アフリカ方面など約10カ国の国々へ輸出しています。
高温多雨な地域の需要が高いため、輸出衣料は薄手の春夏物が中心となるのだそう。


古着2.jpg(写真左・直営店舗は平日でも客足が途絶えません。/写真右・黄色のビニールで梱包されているものは海外用の古着。専用のプレス機で綺麗に包まれて輸出されます)



●衣料品のリサイクル
首もとが伸びたTシャツや虫食いセーターなど衣類としては使えないものでも、素材や繊維を活かしてリサイクルすることができます。

①工業用のウエスに加工
綿素材のものは工業用雑巾であるリサイクルウエスとして製造販売。
何度も洗った衣料を原料としているリサイクルウエスは、新品の布よりも吸水性がよく柔らかいので、塗装・印刷工場などの機械メンテナンスや清掃用に重宝されます。

②衣類を糸の状態へ戻す
日本の高い基準をクリアした衣料品は、解体した糸の状態でも海外では喜ばれます。
中東諸国およびインドで用いられるターバンを作る糸にも変身するのだとか!

③化繊素材は半毛(はんもう)原料として半毛製造業者へ
車や住宅の断熱材、芯材として生まれ変わります。


このように、回収した衣料品のほとんどは、リユースまたはリサイクルすることができます。


ウエス2.jpg(写真左・白いリサイクルウエスは印刷工場へ主に出荷されます。/写真右・慎重にボタンやファスナーを外し、金属探知機で検針をするため、安心安全で使いやすいウエスへと変身します)





低酸素社会へ.jpg
成長して合わなくなったり、趣味が変わったり、傷んでしまったり、どんなお気に入りの服でもいつかは手放す日がくるもの。
衣類を可燃ごみにするか衣類資源にするかは私たちの心がけ次第。

使い道があるのにも関わらずそのまま燃やしてしまうなんて、もったいない!

循環型購買スタイルを通じて「リサイクルに出すのが恥ずかしい」や「捨てるほうが簡単」といった意識を払拭し、低炭素社会の実現にむけて、これからもお客様やお取引先と共に取り組んでいきたいと思います。
そしてこれを読んでくださった皆さんへ......高知大丸でリサイクルキャンペーンがある時には、ご自宅に眠っている着なくなったお洋服をぜひお持ちください。
あなたの衣類を必要としている人のもとへ、私たちを通じてお届けいたします。



集合写真2.jpg

本日はここまで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


【有限会社 田代商店】
香川県観音寺市木之郷町550-1

田代商店さんより。
濡れたり湿った状態の衣類はリサイクルできません。タンスにしまえる状態かどうかがリサイクルの基準です。
工場見学も積極的に行なっていますので、お気軽にご連絡ください。
衣類は大切な資源。「もったいない」を大切にしましょう。

田代商店HPバナー.jpg



今回のキーワード.jpg
野菜の葉や皮を漬け物にしたり、茶殻を掃除に使ったり、着ることのなくなった服は近所や親戚の子に「おさがり」であげたり...「もったいない」はものを大切にし、心豊かに暮らす日本人の生き方を表す言葉として、世界でも注目されています。

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SDGsでは、2030年までに、予防、削減、リサイクルおよび再利用(リユース)により廃棄物の排出量を大幅に削減すると定めています。

SDGsの「持続可能な開発」を阻む要因のひとつに、今回取り上げた衣料品の廃棄焼却処分など資源のもったいない浪費があげられます。

3Rの優先順位はリデュース→リユース→リサイクル。
先人たちから受け継いできた「もったいない」の心意気を今一度たしかめ、できるだけゴミは出さない(リデュース)、要らなくなったものは譲り合う(リユース)、再生製品を使う(リサイクル)などを実践すること。だからといって過剰に意識するのではなく、シンプルに、私たちのできることからひとつずつ。
こうして未来のこどもたちに「もったいない」のバトンを繋げていくことが私たちの願いです。


リデュース、リユース、リサイクルはSDGsの掲げる以下の目標に関係しています。

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